そりゃあれさモタモタしてたら見失って

いつ攻撃してくるかわからねぇじゃねぇか

奴を見ながら目をそらさず、どうするべきか冷静に考えたのさ

もちろん怖かったさ

奴らは速いし黒い

本当に一瞬でもスキを見せたらやられると思ったね


でまず最初に思いついたのが


「捕獲」


まぁベーシックだよ


上から何かをかぶせる。


こいつのメリットは奴のいる場所をしっかりと把握出来る

そして奴に対する攻撃を最大限封じ込める事が出来る

妙案だろ？


さっそく行動に移す事にしたのさ

運良く床から攻めようとしてきてから


CDケースのふた
これだと思ったね


透明で見えるしいなくなったらわかるし

これしかないと思ったね


ただこいつは中々のミッションだと気付いたんだ。


奴との距離をかなり縮めないといけない。


これは生死にかかわるミッションだとね。


でも成功すればかなりの成果だろ？


だからオレは実践したんだ。


釣り竿を使って！




釣り竿の先端にテープで付けて



いざ！勝負！



オレ「....そー....」
ゴキ「...カサ...カサ...」


よし！いまだ！！！！
（CDケースを真上から奴に向けて振り下ろした）



ゴキ「カサカサ！カサカサカサカサカサカサ」
オレ「うわああああああくるなああああああああああああ」


....





まぁやはりハードなミッションだったってわけさ

失敗は誰にでもあるし失敗から学ぶ事も多い

ただ状況は少し悪くなった



奴を見失ったんだ




さすがというべきかなんというべきか


まぁガチンコ勝負っていうのは時に逃げ出したくなる事もある


ただこれではオレの気が収まらない。

というか寝れない。もう23時くらいだからな




探すか。。




カーテンをちら.....


クッションをめくり.....


本棚をずらすーーーー




うーむ




ん？



オレ「....oh..」
ゴキ「....」



いたぜべいべー



天井にいやがった。



重力を無視する怪物め！！


なんとおぞましい


「ポト」



オレ「うおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああ！落ちてきたあああああああ」



....



ドアをそっと開けてみてみたんだが


奴はまたも姿を消していたわけさ


よし



武装して出てきたとこをやるしかないな


M4A1マルイの電動ガンだ

おそらく東京マルイの電動ガンの中で、最も人気があるであろうモデル、コルトM4A1カービン。
いわずと知れた米軍のショルダーウエポンだ。旧M4A1カービンが発売されたのは1998年の12月、
97年12月発売のM16A2から受け継がれるVer.2modのメカボックスとEG1000モーターを搭載している。

消音のしない飾りのサプレッサーと無意味なスコープを搭載したオレの相棒で

奴と最後の決着だぜ




もう夜中の2時だ。



ベットを動かして壁に隙間を作りオレを孤島を作った。

どこから来ても対応出来る


天井から来てもオレは毛布を頭にかぶっているので被害は最小限で済む


よし完璧だ。






あとは奴が姿を見せるのを待つだけだ。



....


そして奴は突然やってきた




ゴキ「カサ...」




オレ「見えたあああああ長きにわたるこの戦いにけっちゃくおおおおつけるときいいいい」


ガショーン！ガショーン！ガショーン！ガショーン！ガショーン！ガショーン！ガショーン！
↑電動ガンの音（生き物を撃っては駄目ですよ。反省してるので許してください。）

その時だよ

1階から

すごい勢いで別の何かが迫ってきたんだよ

オレにはわかったね

それが

「親父だって事が」


ドアが思い切り開いて

親父「うっせー！何時だと思ってんだ！！！！」

パシッコーン←思い切り頭をシバかれた

親父「夜中にそんなうっさいもんで遊ぶな！てかお前なんだ！！！！この壁は！！！」
親父「へこみまくってるじゃねぇか！！！」

オレ「いや、あのゴキが...」

親父「言い訳するな！そこに座れ！」

オレ「いやでもそのへんにゴキが...」

親父「ゴキぐらいそこらへんにいっぱいおるわ！お前が見えてないだけだわ！たわけ！」

オレ「」


そうなんだよ


あれは参ったね


結局奴はその後姿を消したんだ


深夜4時だったかな？

あきらめてオレは1階のリビングに移動して

寝る事にしたんだ。。。



そして昼過ぎくらいにそっと部屋を除いたが

もう奴の姿はなかった。


あれ以来たぶんあいつとは会っていない。
（別の奴とは随分戦ったが...たぶん奴ではない）


あいつは今でも元気にやってるかな。。。



そうそう

そういえば


社会人になって家を出る日に



親父に




「お前、壁直せよな」


って一言いわれちまったぜ


そんな話