社会人になってからどん底を味わった結果今がある独立までの道のり その4
前回の続きです。
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社会人になってからどん底を味わった結果今がある独立までの道のり その3
・18号との出会い
18号が新しく入社してきて自分一人だった制作スタッフがやっと二人になりました。
そして役職が上がり、上司という立場になりました。
自分が教える立場になるとはあまり考えてもいなくて一緒に仕事が出来る人が増える!くらいの感覚しかなかったのですが、意外にもこの立場が自分を大きく成長させてくれるキッカケにもなりました。
社内で良く言われていた部下への認識が自分はすごく嫌でした。
部下を持つと自分と同じ仕事が出来るように教育して自分の仕事量を減らせばいいし、減った分だけ楽になると良く耳にしました。
楽になりたいから部下を持つのでしょうか?
そうなってくると嫌な仕事や面倒な仕事を部下にやらせるようになるのではないか、せっかく希望した業界に入ってきたのにそれでは仕事が嫌になるばかりだと思いました。
一つ目指すべき姿がありました。
大学時代に4年間アルバイトを継続してやらして頂いた社長で今でも個人的に付き合いのある方ですが、仕事をしている時は本当に楽しそうで遊んでいるみたいに仕事をする人でした。
(実際ふざけすぎて遊んでいるに近い部分もありましたが...)
その社長はあえて嫌な仕事、面倒な仕事は私にはさせてませんでした。
途中から自分がその事に気づき、率先してどんな仕事でもやるようになったのですが、社長曰く「仕事が嫌になったら毎日がしんどくなるし、まずは楽しいんだぜ!って事をたくさんやって仕事の楽しいを感じたら次は色んな自分が知らない部分が見えてくる、そしてその時に他の人の仕事や上の人の仕事を見て、どう思うかで人間性が出る」
試されている感じはありましたが、一緒に仕事出来ると思う人はギブアンドテイクが出来る人間じゃないかなってその時思うようになりました。
ギブアンドテイクでしっかりと周りとのバランスを見れる人、そして仕事を遊びのように楽しく出来る人
そんな仲間になってくれたら嬉しいなと思っていました。
そして18号と一緒に仕事をするようになったのですが、自分が心配していた事なんて半年も経てばある程度解決してしまう程、18号は頼もしい人でした。
さらに18号という新たな存在が自分の仕事の雑さの見直しであったり責任を持って仕事をする大事さを再度認識させてくれましたし、何よりも切磋琢磨して仕事を一緒にできる事の嬉しさを18号は自分にもたらしてくれました。
アドバイスや意見をしっかりと求めてくる18号に対し曖昧な意見ではなく納得の出来る意見やアドバイスが言えるようにあやふやな知識を明確に出来るように事前に勉強をしたりしてしっかりと準備をする事で自分のスキルアップにもなりました。
・18号と独立への思い
そうやって18号と一緒に仕事をしていく中で社会の仕組み、色々な人との出会い、以前とは比べものにならないくらいの成長を感じていました。
どんどん独立への思いは高くなっていきました。
実は18号の存在が独立の大きな要因の一つでもありました。
最初もう1社経験してから独立をしたいと考えていました。自分の中で自分のスキルが通用しているのはこの会社だけで他の会社に行ったら通用しないのではないか、このまま独立しても社会に通用せずまた同じ過ちを繰り返すのではないかそう言う想いが自分の中で渦まいていました。実際に転職活動もしていました。
そして転職の事を18号にも話していました。覚えているかどうかわかりませんが、転職の話をしている時に18号が「転職を成功させて、私も引き上げてください」
そう笑いながら言いました。
ただの冗談だと思いますが、当時18号は思ったように仕事がさせてもらえず苦悩していました。自分の中ではもっとのびのびとやらせてた方がいい仕事が出来るのにと思っていましたし、会社にもそう言ってましたが、改善される余地はありませんでした。
そんな中でも18号は小さな事に楽しみを見つけて仕事を頑張って続けていました。そういう状況を見ていたからこそ自分の中で想うところがありました。
一生懸命楽しさを見出して仕事をしているし、決して投げ出さないし責任を持って仕事が出来る人だと思いました。
何より苦楽を共にした制作スタッフ唯一の仲間でもありました。そして色々考えた結果、転職してこの先また一人で仕事を初めるより今一番信頼出来る仲間とこのまま仕事を続けていけたらもっと楽しいんじゃないかそう考えるようになりました。
そして、とある日の昼休みに18号を近所の公園に連れていき、
一緒に独立しようと誘いました。
大卒後めでたくIT大手起業に就職するも業績不振により半年で解雇。 24歳でIT会社を起業するも失敗。その後おとなしく制作会社で5年働き18号を巻き込んでおむすびを始めました。利用する人が少しでも幸せになるwebサービスを生み出していきます。